メシメシア

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彼女は卵を割ろうとした時、滑らかな刃先を
目の当たりにし、この鮮やかな人工美を分か
ち合いたいと思った。しかし彼の気持ちは逆
であった。山々を、樹林を、自分だけで眺めら
れるからこそ喜びがあり、嬉しいのである。
誰にも妨げられず、眺め、味わい、感覚する、
この心地よさこそ、久しく失っていた自由の蘇
生を感じさせるものだと思い、彼はこう言った

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